親の介護を引き受けたら始める3つの取り組み(3)

更新日:2015/07/16

2015-07-12 07.04.16さて、いよいよ、三つめの取り組みをご紹介します。

その3.ご近所や地域のキーマンとの連絡体制を整える

まあ、これも当然といったら当然のことかもしれません。
ただし、自分のこれまでの体験を考えてみると、初めから理想的にやってきたわけではなくて、まずは次の最低限のことを押さえておけばいいかなと思います。

そのポイントは
1.地域包括支援センターの相談員(or 民生委員の方)、主治医とコンタクトをとる。

2.地域での介護に関する情報、選択肢などについて収集しておく。

3.ご近所へは、当面は、会えば挨拶するようにしておく。

1と2について

これは、相互補完のようなものです。
地域での介護の最初の窓口となる人、医療の窓口としての主治医とはいつでも自分の携帯電話もお伝えして、
何かあれば連絡をいただけるようにしておくことは大切だと思います。
そして、こういった方々との面談で、開口一番、必ず聞かれるのは、

「今後、ご家族がこちらに戻られる、あるいは、親が息子さんの家に移っていく予定はありますか?」

ということ。
この質問への回答で、その後の体制が決まるといっても過言ではありません。
ここは、私の場合、「ありません」と、きっぱり言っていたので、では、どうやって、一人暮らしの親を支援するか?
という点にフォーカスされます。
(ここがブレると、話が変わってくるかもしれませんね。なので、家族での方針についての話し合いは重要です!)
そして、その時、私が定期的にフォローしていくこと、なにかあったらいつでも対応すること、などをしっかりお約束することで、それなりに、体制が整っていくような気がしています。

支援センターの方はよく担当も変わり、途中、関係が切れてしまったこともありますが、前任の方の名前をお伝えしたり、母がちょっとした問題児だったこともあり、お世話になった当時の経緯をお話しながら、今後の介護のための予備知識をいろいろと備えることが出来た気がします。話すと刺激になり、そういった情報に自然と目が行くようになりますし。

・いまいま、介護が必要ではなくても、そういう存在がいること。

・そこに電話すればいい、ということを知っていること。

これだけで、安心感は倍増します。

また、包括支援センターの方でなくとも、一人暮らしをしていれば、必ず定期訪問する民生委員の方は地域にはいます。
実家に訪れたと親から聞いたら、名刺などが残っているはずです。一度、客観的に観て気になること、もし、介護が必要になり相談する場合は、どうすればいいか?など、電話で聞いておけばなお安心です。

そういった、タイミングでそつなく地域の窓口とコンタクトをとり、何かあれば、ここに連絡くださいと携帯番号を教えておくだけで、相当、その「家」への信頼度が上がると思います。

そして、自分自身もセーフティーネットの網を地域に張れるのです。
地域の窓口と信頼関係をつくり、ついでに介護の情報などを仕入れるのです。

主治医についも、何か持病を持っているのなら、年に一度程度、親と一緒に受診にいくことをお勧めします。
特に健康診断が必ず年に一回高齢者は受けられるので、それに行った結果を聞きに行くタイミングなどに一緒に行くことです。そして、やはり、携帯番号などをお伝えしておく。

余談になりますが、
一度、その主治医の先生のところに、だいぶ在宅介護が進展してきて、にっちもさっちもいかなくなった時に、付き添いで行って、主治医から、この状況で一人暮らしをさせてているのか・・・と、決して言わないけれども、長い沈黙が続き、胸にぐっとくるものがありました。

息子として、親の面倒をみることの責任の重さと果たし切れていない非力な自分を感じた瞬間でした。

そして、いよいよ、次の段階に入らねばだめかなーという時期に転倒して骨折・・・そして、施設へ。
たしか、そんな経緯があった気がします。
でも、あの先生が言葉を飲み込みつつ、伝わってきたものはとてつもなく大きくて。
そういうことを感じて、次を考えるためにも、定期的に会っておくことは大切だと思います。

ということで、当面は1と2をしっかりとしておけば、まずは、安心です。
そのために時に平日に時間を取らねばならないかもしれません。
でも、長期的にみて、そこでコンタクトしておくことで、いざというときに支援体制もすぐに起動してきます。

3.ご近所へは、当面は、会えば挨拶するようにしておく。

これについては、そのほうがより安心ということです。
私はいつも金曜の夜に寄っていたので、たまに挨拶する程度。
正直、頻繁にコンタクトするようになったのは、親がいよいよ介護が進展してきて、ヘルパーさんが来るようになったり、施設に行くので、家が空き家にしばらくなると挨拶に行くところからでした。

ですので、おいおい、必要になったら、いやでも連絡することになるのです。

あまり、重荷にすることはありません。

もし、親と仲良いご近所の方がいたら、ベター。と思っている程度で十分だと思います。


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